設備保守の委託先を選ぶときのポイント
電気設備の保守を委託する際、お客様には大きく分けて以下の3つの選択肢があります。
- 保安協会
- 保安法人
- 電気管理技術者(個人事業主)
それぞれにメリットとデメリットがあり、お客様のニーズや設備の状況によって最適な選択肢が異なります。以下に、それぞれの特徴を簡単にご紹介します。
1. 保安協会
メリット:
- 組織力があり、大企業が運営しているため安心感がある。
- 保険などの体制が整っている。
デメリット:
- 点検担当者は指定できず、技量や経験にバラつきがある。
- 担当者が頻繁に変わることがあり、設備の状況把握が一からやり直しになる場合がある。
- 人手不足の影響で、新規受任が難しいケースが増えている。
- 費用が高めで、特定条件付きの物件には対応できない場合が多い。
2. 保安法人
メリット:
- 保安協会ほどではないが、ある程度の組織力がある。
- 保安協会より柔軟な対応が可能な場合が多い。
デメリット:
- 保安法人といっても実態は個人で運営しているケースもあるため、品質にばらつきがある。
- 技量に差があり、「階段を上がれないような技師」が担当することもあると聞かれる。
- 費用や保安レベルがピンからキリまで幅広い。
3. 電気管理技術者(個人事業主)
メリット:
- 個人事業主であるため、最も柔軟な対応が可能。
- 一人の技術者が長期間担当するため、設備の状況を熟知してもらえる。
- 公益社団法人へ加入しており、賠償責任保険に加入しており、保安協会や保安法人と同様の補償体制がある。
デメリット:
- 組織力はないが、ほとんどの技術者が電気管理の為の協会(公益社団法人など)に加入しているため、必要なサポートは得られる。人数は全国でも最大勢力。
- 技量や人間性に個人差がある。
契約金額だけに惑わされない選択を
設備保守を委託する際、契約金額だけを基準に選んでしまうケースも見受けられます。しかし、安価な場合でも、以下のようなリスクに注意が必要です。
- 表面上の保安費用を抑え、監視装置などのオプション費用で結果的に高額になる場合
- 資格を持つだけで実務経験に乏しい担当者が点検を行う場合
- 点検が適切に行われない場合
- 頻繁に担当者が交代し、設備の状況把握が一からやり直しになる場合
そのため、信頼できると感じた技術者に長期間任せることが、結果的に最も安心で効率的な選択になると考えています。
長く信頼できるパートナーを選ぶために
当事務所では、お客様の設備に最適な保守体制を提案し、柔軟で信頼性の高いサービスを提供しております。ご不明な点やご相談がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。